柾目取りと板目取り

ここでは、桐たんすの製材方法である「柾目取り」と「板目取り」について解説していきたいと思います。

板目取りの製材の場合、原木(丸太)の片側から製材を進めていきます。これに対して、柾目取りの製材方法はより複雑です。柾目取りでは、最初に原木を半分に製材し、それをさらに半分にします。桐たんすの製造業者の間では俗に「ミカン割り」と呼ばれる工程です。最初の原木から4分の1になった材を三角形の状態に起こし、さらに製材していきます。こういった工程を経て、ようやく柾目の板が完成するのです。板目取りの製材方法に対して時間がかかり、コストは約4倍にもなるそうです。

これだけコストがかかっても、柾目取りをするのにはもちろん理由があります。柾目の板は板目に比べて材に狂いが少なくなるのです。柾目の方が反りや収縮等の恐れが減り、上質な桐たんすを制作には欠かすことが出来ないと言っていいほどです。

もし、目が飛び出るほどの高額な桐たんすを見つけた時は、こうした手間暇がかかっていることを思い出してみてください。その金額に見合う価値があることに気付けるかもしれません。桐たんすは長く使うことを前提に購入する人が多いでしょうから、柾目のものを選ぶのが良いでしょう。