桐に宿る鳳凰

桐たんすに使われる「桐」には、鳳凰が宿っているといわれています。鳳凰とは中国の伝説に登場する鳥のことです。黄金に輝き、燃えるような美しい色に包まれた姿をしていると考えられています。蛇のように長い首を持ち、龍の紋と鶏のくちばしがあり、高さは1.5メートルから1.8メートルになるともいわれています。成人男性とほぼ同じくらいの大きさということですね。

鳳凰が現れるのは、天下泰平の時です。太陽の光に乗って、東の空から飛んで来るそうです。羽根を広げると孔雀のような姿になるといいます。そして、鳳凰が飛んでいる時には、雷がおさまり、風や雨もやみ、河川があふれることもなくなります。さらに鳳凰が飛んでいる時は、ほかの鳥や虫は鳴くのを止め、瞎のような翼のはためく音だけが響き渡るのです。

また鳳凰は、雌雄で夫婦和合の象徴とも考えられています。鳳が雄で「節節」と鳴き、凰が雌で「足足」と鳴くそうです。そして、鳳凰は決して殺生をすることがなく、竹の実だけを食べるとされているそうです。

こういった桐にまつわるエピソードを知っておくと、誰かに桐たんすを贈るときに役立つかもしれません。夫婦和合というのも縁起が良くていいですね。桐たんすの良い所は材質や伝統だけではないのです。